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Inhouse Ad Pro

Looker Studioで広告レポートを自動化する作り方

毎月の広告レポート作成をゼロにするための、Looker Studioの構成・データソースの接続・見せる指標の選び方を解説します。Google広告・Yahoo!・Metaをまとめて1画面にする設計も。

金子 裕貴web広告コンサルタント

この記事は、毎月の広告レポートを Excel や PowerPoint で手作業で作っている担当者向けです。読み終わると、Looker Studio で「開けば最新の数字が出ている」レポートを作るための設計と手順が分かります。

先に結論:レポート自動化で決めるのは3つだけ

  1. 誰が見るか:決裁者か、運用者か。見る人で載せる指標が変わります
  2. どこからデータを取るか:Google広告は無料コネクタで直接つながります。Yahoo!・Meta は有料コネクタか、スプレッドシート経由になります
  3. 1枚で終わらせるか、複数ページにするか:最初は1枚。増やすのは後からできます

この3つを決めずにグラフから作り始めると、2週間後に「結局何が言いたいレポートか分からない」ものができあがります。

1. 見る人で指標を決める

見る人 載せる指標 載せない指標
決裁者 広告費、コンバージョン数、CPA、(できれば)有効リード数・商談数 CTR、インプレッション、品質スコア
運用者 上に加えて、キャンペーン別・媒体別の内訳、CTR、CVR、検索語句 —

決裁者向けレポートに CTR を載せると「で、これは良いの?悪いの?」と聞かれ、説明に時間を使うことになります。決裁者が知りたいのは「いくら使って、何件取れて、1件いくらだったか」の3つです。

2. データソースを接続する

Google広告

Looker Studio で「作成」→「データソース」→「Google 広告」を選び、アカウントを選択するだけです。無料で、ほぼすべての指標が使えます。MCC(クライアントセンター)アカウントでつなぐと、複数アカウントをまとめて扱えます。

Yahoo!広告・Meta広告

Looker Studio の無料コネクタにはありません。選択肢は2つです。

  • 有料コネクタ(Supermetrics、Windsor.ai など):月数千円〜。設定は簡単で、数分でつながります
  • スプレッドシート経由:各媒体のレポートを定期的にスプレッドシートに貼る(または自動エクスポート設定)。無料ですが、貼り忘れると止まります

インハウスで続けるなら、月数千円の有料コネクタを使う方が、担当者の時間を考えると安くつきます。

複数媒体を1つにまとめる

媒体ごとにデータソースが分かれているので、そのままでは「媒体横断の合計」が出せません。Looker Studio の「データの統合」で、日付をキーに結合すると、1つの表に Google・Yahoo!・Meta の広告費とコンバージョンを並べられます。

このとき、各媒体で指標名を揃えておくのがコツです。「費用」「Cost」「消化金額」が混在していると、統合時に手間が増えます。統合前に、計算フィールドで 広告費 のような共通名に直しておきます。

3. 1枚目の構成

最初の1枚は、上から次の順に置きます。

  1. 期間と全体の数字(スコアカード):広告費、コンバージョン数、CPA。前期間比も表示
  2. 推移グラフ(時系列):広告費とコンバージョン数を日別または週別で
  3. 媒体別の表:媒体ごとの広告費・コンバージョン・CPA
  4. 一言コメント欄(テキスト):今月の要点を担当者が手で書く

4 の「手で書くコメント欄」は、自動化レポートで一番省略されがちで、一番効くパーツです。数字だけ並んだレポートは読まれません。「今月は P-MAX の予算を2割増やし、CPA は横ばいのままCV数が15%増えた」の一文があるだけで、決裁者の理解が変わります。

4. 期間の設定

レポート右上に「期間設定」コントロールを置き、デフォルトを「先月」にします。月初に開けば先月の数字が出る状態です。比較期間は「前の期間」にしておくと、前月比が自動で出ます。

5. 共有の仕方

「共有」から、閲覧者のメールアドレスを追加します。「リンクを知っている全員」での共有は、URLが漏れると誰でも見られるので、社外に見せる場合でも必ずメールアドレス指定にしてください。

また、「配信のスケジュール設定」で、毎月1日に PDF をメールで自動送信できます。見に来てもらうより、届く方が確実に読まれます。

よくある失敗

グラフが多すぎる 1枚に10個以上グラフがあると、何も読まれません。1枚に5要素まで、が目安です。

指標の定義が媒体でバラバラ Meta の「結果」と Google の「コンバージョン」は、設定次第で中身が違います。統合する前に、各媒体でコンバージョンの定義を揃えてください。

GA4 の数字と合わない 広告媒体の管理画面と GA4 では、計測の仕組みが違うため一致しません。レポートには「媒体側の数字」か「GA4 の数字」か、どちらを使うかを決めて明記しておきます。

まとめ

Looker Studio のレポート自動化は、作ること自体より「誰に・何を見せるか」を決めることに時間を使うと、作り直しが減ります。最初の1枚は「広告費・CV・CPA の全体 → 推移 → 媒体別 → コメント」の4パーツで十分です。この形で1か月回してから、見る人の反応に合わせて足していくのが、結局いちばん早く定着します。

#Looker Studio#レポート自動化#ダッシュボード

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